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恥ずかしい話(と、にわか教育論)
どうもgoyaです。
恥ずかしい話
お恥ずかしい話ですが私は四則計算がすごく苦手です。
算数や数学で避けて通れない四則計算ですが、小学生の頃から「どうしてこのような計算をしなくてはいけないのか」という疑問を持っていました。
「計算式さえ組み立てられれば、計算自体は電卓で行えばいい」と本気で思ってました。
しかし、テストでは電卓禁止で頭捻って計算しなくてはいけないのです。
そして、その疑問を義務教育時代に払拭させる事が出来なかったせいか、四則計算はほんとに苦手な大人になってしまいました。
他の教科も含めて、勉強は全体的に「どうしてこんな事を勉強しているのか、どんな役に立つのか」分からず勉強していたのでパフォーマンスが悪く本当に出来の悪いガキでした。
その代わり、工作やEXCELなどものづくりは大好きでしたし、自分で作って自分で使うという事は良くやっていました。
また、自然現象の探求や興味がある事の暗記も好きで、中学生の頃は好きなWikipediaの記事を印刷して校内で持ち歩いたり、PDAのカタログを持ち歩くようなアホな学生でした。
本当に日本の教育と自分の性格が合っていないんだと感じてます。
そして今なら勉強の必要性を当時の自分に説明することができるでしょう。
「勉強しろ勉強しろ」、「良い大学に入って良い会社に入れ」、「成績が良くないと良い会社に入れない」、「公務員になりなさい」
そんな言葉を言われても現実離れしててイメージもわかず、伝わらない。
これらは、なんの意味も無い言葉だったんです。
説明しましょう。あの頃聞きたかった話を。
勉強の種類
まず、勉強には大きく分けて3種類あります。
①受験のための勉強(実学)
これは主に義務教育や塾で受ける勉強で、社会で必ずしも役に立つとは限らないけど受験で役に立つ勉強+αです。
勉強する内容は、受験科目と定められた一般教養です。
これは学歴と常識に影響してきます。
②実務のための勉強(実学)
これは仕事をするために必要な知識・スキルで、主に高校・高専・専門・短大・大学で勉強します。
勉強する内容は学校ごとに異なり、
進学は地域や学歴によって制限される事もあります。
進学後は資格取得に励むことになるかもしれません。
③虚学
文学・哲学など、まあ食っていけない勉強です。
小中学生当時の私にはこれらの違いを理解していませんでした。
高校生はバイトをしてお金を稼いだりするけど、どうも学校で勉強した知識を活かしてお金を稼いでいるようには見えず。
なんとなく仕事と勉強が離れた位置にある様に見えたのも事実です。
当時学生だった私が求めていた勉強は②「仕事に役立つ勉強」だったのですが、学校で教えていたのは①「受験のための勉強」だったのです。
だからと言って、当時は就きたいと思える職業なんてありませんでした。
小学一年生の頃は適当に「蕎麦屋」とか書いてたものです。
だから、当時やるべき事はやりたい仕事を探すこと。いろいろな職業を知ることだったと思います。
キラキラした部分だけじゃなく、泥臭いとこも含めて、本気でやりたいと思える仕事を探すこと。
普段の生活で流れゆく景色は仕事で溢れているはずです。
性格は成長とともに変わる事もありますが、核の部分は何歳になっても変わらないと思うので性格から向いている職業を洗い出しても良いでしょう。
子どものやりたいに対して親の趣味志向で反対しないように、よく話し合いましょう。
やりたい仕事が決まったら、そこから何を勉強しなくてはいけないのか逆算し、リストアップし道筋を建て理解させる。そして、勉強させる。
勉強癖が身につけば他の教科の成績も自然と上がっていきます。
やりたい仕事はより具体的なイメージを持たせるためにもできれば見学させるべきです。
その仕事が進学を必要とするものであれば適宜、高校や大学などに連れて行くようにしましょう。
より具体的なイメージを持つ事は、モチベーションに繋がります。
ゲームが好きな子どもには、ゲームの中は数学で出来ていることを教えれば良いでしょう。
学校に頼るな塾に頼るな
そもそも学校の先生というのは、小中高大と学生生活を過ごし、そしてその後の職場も学校なんです。
そんな人達が「社会に出たらこれはどう役立つか」なんて教えられる訳が無いですよね。
また、ITリテラシーやファイナルリテラシーも日本の義務教育課程では教えてくれません。教科書になくカリキュラムにも無いですから。
学校や塾の役目じゃないんです。
ここは親の役目だと私は考えます。
学校や塾で教えてくれない事は、親が教えるしか無いんです。
しかし、親も教育のプロではありません。
「そんな事しなくても勝手に育つ」と考える親もいるでしょう。
事実、ニートになるかどうかを置いておけば、飯を食わせておけば育つんです。
親は学校で教えてくれない一般教養や大人から見える世界を子どもに教えるべきなのです。
東大卒でもニートは居ます。
①だけ頑張ってもだめなのです。
そして①の弱点は「解答が用意されていること」と「失敗を悪だと思わせること」です。
人生に解答はありません。
自分で考え、自分で道を決め、進む必要があります。
また、テストでは失敗すると成績が悪くなり失敗しない人程評価されます。
しかし、失敗せずに育ってきた人は失敗できない挑戦できない人生になっていきます。
そして、いつか失敗する時は大怪我をするのです。
子どものうちにたくさんの失敗を経験させ、学びを与えましょう。
自分で考えて行動出来ように、教育しましょう。
「計算式さえ組み立てられれば、計算自体は電卓で行えばいい」
これは間違った考え方だったのか。
私はそうは思いません。
少なくとも、この考え方は今のWebエンジニアでは役に立っています。
この考え方は言い方を変えれば、「楽できるとこは楽する」という事です。
楽できる(仕事を圧縮できる)ところを楽せず無駄に頑張っても良いことないです。
とくにITというのはプログラムを書けば仕事を圧縮することもできます。
そのプログラムは資産です。
その資産を積み重ねていったのがIT業界です。
楽するための努力をするエンジニアは成長します。
また、ITでは勉強したほうが良いことなんて腐るほどあるので、頭にすべて詰め込もうとするなんて間違いです。(ある程度の土台やセンスは磨くべきです)
ITにおいて重要なのは、勉強し、それをアウトプットすること。
メモやプログラムにし、数年後忘れても見たらすぐに思い出せるようにすること。
覚えることに対して頑張り過ぎない方が良いです。どうせ人間は忘れる生き物なので。
忘れたとしてもすぐできる様にしておくことの方が重要なんです。
IT業界でなくとも、これからの時代を生き抜く上では情報を整理する力や、端末(PCやスマホなど)を使いこなす能力は必要です。
端末は私達の第二の頭脳ですからね。