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2H5H制のはたらき方
どうもgoyaです。
前職で提案して採用された2H5H制のはたらき方について紹介したいと思います。
前職は、大きな現場のチームメンバーとしてお仕事をしておりました。
goyaはメンバーの不満を大切にしたいと常日頃から考えていました。
(もちろん、不満を育てるという意味ではなく、解消・解決して気持ちよく業務を効率化させるという意味です)
チームメンバーは当時10人ほど居たのですが、そのメンバーからは「情報共有が足らない」とか「ミーティングが多すぎる。作業時間が足らない」とか相反するような不満が出ていました。
なぜ、その様な不満が出るのか。
「情報共有が足らない」
まさにその通りなのだと思います。
欠席したり、たまたま離席している間に「雑談から話が盛り上がって、決まってしまった内容」とかが共有されずに、取り残されてしまうメンバーが居ました。
また、レビュー指摘時に「それ、聞いてないよ」なんて事もありました。
レビューで問題を発見できたのは良いことかもしれませんが、状況共有不足は解消しなければなりません。
「ミーティングが多すぎる。作業時間が足らない」
これは、つまり仕事がしにくいという事なのだと思います。
当時、「ミーティングが30分、個人作業できる時間が30分、またミーティングが30分」なんていう状況もザラにありました。
エンジニアの仕事は集中力が必要な仕事ですし、会議と個人作業では頭の切り替えも必要です。
つまり、切り替えが多いと切り替わるまでのオーバーヘッドの時間がかかりパフォーマンスが発揮できなかったり、忘れてしまって「なにやろうとしてたんだっけ?」なんていう状況を生みやすくなってしまうのです。
タスク管理は、各々でやらなきゃいけない部分はあるのですが、チームの問題はチームで解決するべきでしょう。
そこで提案したのが2H5H制です。
2H5H制
当時は、1日の労働が7.5時間でした。
でも、朝礼・PCの起動(Windows Update)・メール確認・今日やることの確認等々していると30分くらい軽く過ぎてしまいます。
1日働けるのは、(定時で上がるとして)正味7時間がいいとこでした。
しかし、1日7時間働けるという前提で仕事を見積もると、「会議をすればするだけ、時間が取られてしまう」「会議のせいで作業が進まない」という感覚に陥るのです。
その様な状況ではストレスも溜まりますよね。
そこで、1日を7時間から2時間(2H)と5時間(5H)に分けて考えます。
その2Hはチームミーティングの時間として決めます。カレンダーに入れて予定として計上します。
個人作業、外部とミーティングなどは極力5Hでやってください。というルールです。
なので、1日5時間働けるものだとして見積もりをお願いしました。
毎日2H、ミーティングする時間があれば「状況共有が足らない」というのは、時間的な側面からは解消できるでしょう。あとは状況共有の仕方を工夫するだけです。
2Hの中で、設計レビュー、コードレビュー、新しい案件の状況共有をします。
また、その2Hの枠の中から毎週水曜日は改善Mtgというのを行っていました。
突発ミーティングも定例ミーティングも2Hに収める努力をします。
「でも、毎日2時間もミーティングって必要なくない?」と思うでしょう。
もちろん必要ないです。
ミーティングが不要だった場合や、早くミーティングが終わってしまった場合は、それはボーナスタイムです。個人の作業時間が増えるのです。
逆にミーティングが2Hで足らない日もあるでしょう。
しかし、明日に行うなどして2Hを極力守ります。
(チームメンバーの作業時間を保証するためです)
この様な考え方なら、
○ミーティングが分散しないので「ミーティングの数が多い」とは思わないでしょう。
○もともと決められたもので、ストレス無く仕事ができれば「ミーティングの時間が長い」という不満も無くなるでしょう。
○1日5時間という見積もりをして、その通りに仕事ができる。むしろ見積もりより実働作業時間が増えるのであれば「作業時間が足らない」という不満も解消できるでしょう。
○毎日最大2時間状況共有ができれば、状況共有不足も大幅に改善できるでしょう。
という事で、チームに2H5H制のはたらき方を提案して採用して貰っていました。
まあまあ、良かったと思ってます。
ただ、この2H5H制が採用できるのはチーム単位でシステムを運用しているとか、そういったパターンの場合です。
現職では、評価のためのチームとプロジェクトのチーム、しかもプロジェクトが複数掛け持ちのマトリックスな形なので、このはたらき方が採用できなかったりするんですが、このはたらき方自体はおすすめです。
Enjoy team building!