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見えているものが全てとは限らない。
人間の物差し
劇場版アニメ「SHIROBAKO」を見ました。
もともと地上波のTVシリーズを見ていましたが良いアニメです。
にわかオタクとしてアニメの感想は書きませんが、その劇中のシーンを見ながら思ったことを書こうと思います。(シーンの説明は省きます)
「仕事全然できないなと思う人」が目の前に居たとします。
「自分だったらすぐ終わる仕事なのに、この人はこんな事もできないのか」と心のなかで、思ってしまうこともあります。
人によっては、その人を「無能だ」「役立たずだ」と思う人もいるでしょう。
でも、もしかしたらその人には「自分の知らない才能や経験」があるかもしれませんよね。
パフォーマンスが発揮できていないからといって、無能だの役立たずだのと決めつけてしまうことは、はっきり言って愚かなことだと思います。
「人間は自分の物差しでしか、他人を測れない」と言います。
少ない情報で「無能だ」「役立たずだ」と決め付け癖のある人は、「自分の物差しが小さい」のだと、考え直してみてはどうだろうか。
自分の物差しがもっと大きければ評価は変わらないか?この人には未知の可能性はないのか?
(これは自分に再度言い聞かせるためにも書いている。)
相手の良いところを探そう。仲間の悪いところなんて探しても得することなんてない。
これは、職場・学校などの対人関係だけの話ではない。
少ない情報で決めつける人は、そう思い込みやすい人だと思う。
こういう人は詐欺に引っ掛けられやすいと思っている。
詐欺にかかりやすい人
詐欺の場合は対人とは逆に考える必要がある。
向こうは騙すことでお金を稼いでいるプロだ。脳死状態では金を取られて当たり前。
「でも、詐欺って100億円当選しました!とかウイルスに感染してます!とかでしょ?w」と思う人もいるかもしれませんね。
では、例えば「為替相場を確実に当てます。会員制、年額2万」とかあったとします。
いきなり良くわからないサイトに金を突っ込もうとは思わないですよね?
でも、「為替相場の上下予想のメルマガを無料で5日間お試しできます。」なんて書いてたら、「無料だし、登録してみるか」なんて思い試す人もいるでしょう。
しかも、実際に為替相場の上下を5日連続で正解させていたらどうでしょう?
「あれ?5日連続で当ててるなんて、これ本物じゃん」そう思ってしまったらアウトです。
詐欺師が毎日、メルマガの50%を「相場が上がる」残り50%を「相場が下がる」と送っていただけだとしましょう。
5日連続で正解する確率は、「1/2 * 1/2 * 1/2 * 1/2 * 1/2」です。
別の式だと「0.5^5」で、答えは「3.125%」となります。
このメールを毎日1000人に送ったとすると、31人は確実に5日連続正解のメルマガが届くことになります。
目の前に5日連続正解のメルマガが来たからといって、それを信じて2万払ってしまっては詐欺の餌食です。
これが信用に値する内容なのか、詐欺ではないのか見抜く力・思考力を身につけるべきなのです。