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強直性脊椎炎の治療法と治療費についてざっくり
◯強直性脊椎炎とは
強直性脊椎炎(きょうちょくせいせきついえん)[指定難病271]
https://www.nanbyou.or.jp/entry/4847
脊椎や骨盤の 炎症 が主体となる原因不明のリウマチ性疾患です。
脊椎周辺の疼痛、全身のこわばりや倦怠感、発熱などが主な症状で、病状が進むにつれて次第に脊椎や関節の動きが悪くなり、脊椎が骨性に固まって動かなくなる、すなわち強直を生じることがあります。
◯治療法
– 運動療法
運動療法は治療の基本です。
毎日時間を決めて自分自身で体操や運動を積極的に行ってください。
強い矯正を行う整体は骨折や筋肉・靱帯の損傷の危険性があるので避けるべきです。
– 薬物治療
非ステロイド性抗 炎症 薬は薬物治療の基本です。
ただし、胃腸障害や腎障害などの副作用のチェックを怠ってはなりません。
– 生物学的製剤
TNF阻害剤が強直性脊椎炎にも有効であることが証明されています。
日本では、2010年からインフリキシマブ(レミケードⓇ)とアダリムマブ(ヒュミラⓇ)の適応が承認されました。
2018年にセクキヌマブ(コセンティクスⓇ)の適応も承認されました。
特に若年者で炎症が強く、NSAIDsによる治療にもかかわらず、疼痛やこわばりのために就労や就学に支障をきたしている場合、これら生物学的製剤による治療が勧められます。
これらの薬剤は、感染症その他の副作用に対する注意が必要なため、開始にあたっては専門医とよく相談しましょう。
・ヒュミラ(自己注射)
薬価:20mg 3.2万円〜80mg 12万円程度
http://www.e-humira.jp/patient/pas
https://www.kegg.jp/medicus-bin/similar_product?japic_code=00068024
・コセンティクス(医療機関投与、自己注射)
薬価:150mg 7.5万円程度
http://www.cosentyx.jp/p_about/index.html
https://www.kegg.jp/medicus-bin/similar_product?japic_code=00066508
◯病気の経過
ほとんどが10~20代で発症し、病勢のピークは20~30歳代で、40歳代にはいると次第に沈静化するのが一般的です。
◯医療費助成制度
医療費助成制度とは
https://www.nanbyou.or.jp/entry/5460
「指定難病」と診断され、「重症度分類等」に照らして病状の程度が一定程度以上の場合に対象となります。
審査で認定される必要があり、認定することで治療費が収入に応じて月0〜3万円の自己負担となります。